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翻訳元記事ではマニュアルとチュートリアルへの分割が提案されています。
基本のチュートリアル:
より発展的な鉄道チュートリアル:
ゲーム内チュートリアル:
- このチュートリアルは OpenTTD 0.7.0 (en)以降のバージョンでの指令について解説している。もしそれよりも古いOpenTTDの指令について知りたければ、次の記事を参考にすること。: Orders (old) (en)
指令はOpenTTDをプレイするための基礎知識である。Conditional Orders (en)ではより特殊な指令の使い方について解説されている。もし指令を与えずに車両を発車させた場合、車両は適当に走行して回り、収益を上げることはほぼありえない。車両に指令を与えることで、車両は貨物(ゲーム内のある意味全ての物)を輸送することができる。指令は言ってみれば、「ここに来て貨物を積み、あそこまで持って行け」という指示のことである。
Contents |
指令を与える
あなたは所有しているすべての車両に指令を与えることができる。車両の運転手はそれらの指令に従うべく努力する(が、貧弱なネットワークを構築していた場合は迷子になる。それはそれで別の問題だが)。指令を与える方法は以下の通りである。
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指令を与えたい車両をクリックする。車両を購入したばかりならば車庫の中にいるが、運行中の場合はどこかを走行しているだろう。列車の場合、貨車をクリックしても同様の効果がある。クリックして開いたウィンドウが車両ウィンドウである。
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指令ボタンをクリックする(指令ボタンは上の画像で赤丸で囲まれている)。指令ウィンドウには現在その車両が持っている指令のリストが表示される(今回の例ではまだ指令を持っていない)。
- 移動先を選択をクリックし、地図上の目的地となる駅をクリックする。
- 指令リストに追加された指令をクリックすると選択できる。選択した後に、その駅で何をすべきかの指示を与えることができる。例えば、いずれかを全積載を選べば、その駅で満載になるまで待機する。
現在の目的地
ステータスバーか指令ウィンドウを確認することでいつでもその車両の目的地を確認することができる。各々の指令の左側に表示される黒い三角形が現在の目的地である。
指令ウィンドウ
下記の各ボタンが表示されている。
- 移動先を選択
- スキップ
- 削除
- それ以外のボタンは駅での指示である。
移動先を選択
このボタンにより、車両を特定の場所に向かわせることができる。指令リストから選択している状態で新しく移動先を選択すると、その選択された指令の上に新しく追加される。もし何も選択していなければ、リストの最後に追加される。移動先として指定できる場所は以下の場所である。
- 自社で所有している駅(ただし、その車両が受け入れ可能なものに限る)。例えば、空港にバス停が統合されていなければ、バスは空港を移動先にはできない。また、競合他社の駅に車両を移動させることもできない。
- 車庫。この場合は指令ウィンドウのいくつかのボタンが変化する。以下の点検、改造も参照すること。
- 同じタイプの車両をクリックすることで、指令のコピーまたは指令の共有をする。詳細は以下の指令のコピー、指令の共有を参考にすること。
- 通過点。駅が非常に遠い場合や特定の路線を列車に走行させたい場合、通過点を指令に追加する必要がある。特に駅が遠い場合、路線網によっては列車は簡単に目的地を見失ってしまう。ブイは船舶が長距離航行する場合に使われる通過点である。
移動先を選択のボタンには以下のオプションがある。
- 移動先を選択
- 最寄りの車庫へ向かう
- 条件分岐:例えば既に満載の場合は駅を通過する、のような設定が可能である。
移動先を選択に関連するショートカットも参照のこと。
削除
ハイライトされている指令を削除することができる。これによりその車両はその駅に向かわなくなる。
"--指令終了--"がハイライトされている場合に削除をクリックすると、すべての指令リストが削除される。"--共有指令終了--"がハイライトしている場合は異なった動作になる。詳細は"指令の共有"を参照のこと。
スキップ
スキップをクリックすると車両の指令が現在の指令から次の指令へ移行する。指令リストの最後に指令がある状態でスキップをクリックすると、指令リストの一番最初に戻る。
駅での指示
スキップ、削除、移動先を選択の各ボタンと異なり、駅での特定の指示を与えるためのボタンがある。例えば満載まで待つ、貨物を降ろす、などの指示がある。指示には各停運転、直通運転、各停運転し通過、直通運転し通過、可能なら積載、全積載、いずれかを全積載、荷積み無し、受入有なら降ろす、全て降ろす、転送、荷下ろし無しがある。指令に指示を追加するには各指令をクリックした後に指示を選択する。
移動先として駅を選択した場合、下記の指示を与えることができる。
- 停止の挙動の変更
- 積載の挙動の変更
- 荷下ろしの挙動の変更
移動先として車庫を選択した場合、下記の指示を与えることができる。
- 改造(積載関連の代わり)
- 点検(荷下ろし関連の代わり)
積載関連の指示
積載と荷下ろしは別々に指示することが可能である。積載についての指示は以下の通りである。
- "可能なら積載" : 積載可能なものは積載する
- "全積載" : 車両が積載可能なものを全て満載するまで待機する
- "いずれかを全積載" : 積載可能なものを1種類だけ満載するまで待機する
- "荷積みなし" : 何も積載しない
可能なら積載
車両が駅に到着した際に、駅にある分の貨物だけを積載して次の目的地に向かう。この指示がデフォルト設定である。基本的には輸送時間の削減のために満載で出発させたいので、この指示は推奨されない(ただし、車両が乗客と郵便物を輸送する場合は問題ない)。
全積載
車両が駅を出発する前に、貨物が満載になるまで待機する。この指示には2つのオプションがある。
- "全積載"は全ての貨車が完全に満載になるまで待機する。(満載まで待機)という指示が指令に追加される。
- "いずれかを全積載"は輸送可能な貨物のうち1種類が満載になるまで待機する。(いずれかの貨物の満載まで待機)という指示が指令に追加される。Ctrlキーを押しながら駅をクリックすると、この指示が自動的に追加される。
注意 : 航空機の場合、"いずれかを全積載"は"乗客の満載まで待機"という意味になる。指示に一貫性がないが、乗客を満載するまで待機したいと考えるのが普通だろう。(source)
荷積みなし
車両はその駅で何も積載せずに通過する。(積み込み無し)という指示が指令に追加される。
荷下ろし関連の指示
下記の指示を与えることができる。
- "受入有なら降ろす"は受け入れ可能な貨物のみ荷下ろしする
- "全て降ろす"はそのままの意味である
- "転送"は貨物を転送する
- "荷下ろし無し"はそのままの意味である
受入有なら降ろす
駅に通過した車両は、その駅で受入可能な貨物を全て降ろして次の目的地に向かう。この指示がデフォルト設定である。
全て降ろす
この指示により車両は到着した駅に輸送している貨物を全て降ろす。その駅で受け入れ可能な貨物は通常通り取り扱われ、収益が上がる。受け入れ可能ではない貨物は駅に保管され、ほかの車両により積載されるのを待つ。駅で待機している貨物には"(供給元)から輸送中"の表示がされる。受け入れ可能でない貨物を輸送した車両には収益が発生しない。
この指示は積載関連の指示が与えられていない場合、その駅で新しい貨物を積載するかどうかには影響しない。
転送
この指示は"全て降ろす"と同様、その駅で受け入れ可能かどうかに関わらず貨物を降ろす。転送に設定した場合、それまでに輸送した距離に応じた区間払いを受け取ることができる。この指令はフィーダーシステムを構築している場合に有効で、その車両が最終目的地まで貨物を輸送しない場合に赤字とならないようにするのに便利である。
この指示は積載関連の指示が与えられていない場合、その駅で新しい貨物を積載するかどうかには影響しない。
デフォルト設定では車両は"転送して空荷のまま出発"となり、何も積載しないで出発する。 (訳者注:バージョンによっては転送設定した場合に"転送して積載"となる。その場合は積載オプションから"荷積みなし"を選択しないと、せっかく降ろした貨物をまた積載してしまう)
荷下ろし無し
車両は何も荷下ろししない。(荷下ろしせず追加で積載する)という指示が指令に追加される。
積載関連の指示を変更すれば、追加で積載するかどうか、満載するかどうかの指示が可能である。
停止関連の指示
以下の指示が可能である。
- "各停運転"
- "直通運転"
- "各停運転し通過"
- "直通運転し通過"
直通運転
指定の駅まで直通運転する。直通運転は指令の駅までに通過するすべての駅に停車しない。
通過運転
駅を経由地として指定する。
点検
車庫を移動先として選択していた場合に利用できる。マニュアルの点検に詳細が解説されている。
改造
車両の指令リストには改造の指示を含めることができる。改造の指示を追加した場合、車両が輸送する貨物を選択するウィンドウが表される。一度に1種類の貨物にしか改造できないという制限があるので注意すること。
ダイヤ
ダイヤは車両がルートに沿って移動に費やす時間と駅に待機する時間、さらには指令間の制限速度を指示するためのものである。詳細についてはマニュアルのダイヤを参照のこと。
指令のコピー
複数の車両に同じ輸送条件を設定したい場合、一つずつ設定するのは手間がかかる。例えば5台のバスが5つのバス停を周回する路線を考えてみると、同じ作業を5回も繰り返すのは馬鹿らしい。そこで、ある車両から別の車両に指令をコピーする方法を教えよう。
方法
- 最初の車両には通常通り指令を作成する。
- 次の車両をクリックし、車両ウィンドウから移動先を選択をクリックする。
- 駅などの目的地ではなく、先ほど指令を作成した最初の車両をクリックする(最初の車両は車庫内にあってもよいし、既に走行していてもかまわない)。
- 2台目の車両に最初の車両と同じ指令が作成される。
ミスを防ぐため、コピーは指令リストが空の場合のみ可能である。これは交通量の多い駅をクリックした際に間違って車両をクリックしてしまい、それまで作成した指令リストが誤って上書きされてしまうのを防ぐためである。
路線網が変化したときに指令を変更したいと考えたとき、各々の車両に改めて指令を与えなおさなければならない。このようなとき、上記の通り指令済みの車両にはコピーできないため、指令のコピーが常に最適とは限らない。次の指令の共有がそのような場合の手助けになるだろう。
指令の共有
指令の共有はある車両の指令を複数の車両間で共有するためのもので、ある車両の指令が変更されると、指令を共有しているほかのすべての車両の指令が更新される。
方法
- ほかの車両の指令を共有したい車両のウィンドウを開き、移動先を選択をクリックする。
- Ctrlキーを押したまま、共有したい指令を持つ車両をクリックする。
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これで両者の指令が共有され、お互いがリンクするようになる。指令を共有すると、指令リストの最後が--共有指令終了--となる。
指令の共有ができる車両の台数に制限はない。しかし、同じ種類の車両間でしか共有はできない。
指令の共有のキャンセル
場合によっては指令の共有をやめたいと考えるかもしれない。単純に指令を削除するとすべての共有車両の指令が削除されるので、別の手段をとる必要がある。
- 共有をやめたい車両の指令リストを開く。
- --共有指令終了--をクリックして選択する。
- 共有を解除をクリックする。
これで指令リストの最後が元の--指令終了--に戻る。この変更によって、ほかの既に共有されている車両の指令に影響することはない。これで共有をキャンセルした車両について通常通り独立して指令を与えることが可能になる。
指令を共有する車両のリスト
指令ウィンドウ(またはダイヤウィンドウ)の右にあるは共有指令車両一覧ボタンである。このボタンをクリックすると、その車両と指令を共有している車両のリストが表示される。このアイコンは車両が指令を共有している場合のみ押せるようになる。
注意
- 指令のコピーとは異なり、既に指令が存在する車両でも指令の共有ができる。これは指令の共有のためにはCtrlキーを押しながら操作する必要があるためで、誤って共有をしないだろうとの理由からである。もし誤って共有してしまった場合、元々の指令に戻すことはできない(共有を解除してやり直せば戻すことができる)。
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車庫ウィンドウの車両を複製または車両ウィンドウの車両を複製ボタンをクリックした場合、同じ車両が製造され指令がコピーされる。指令を共有した車両を複製したい場合は、Ctrlキーを押したまま車両を複製をクリックすればよい。
- 指令の共有には指令の"マスター"は存在しない。つまり、ある1台の車両が他の共有している車両のために指令を保持しているわけではない。よってある車両を売却するなどの結果、誤ってすべての共有指令が削除されるようなことは起きない。1台でも共有したい指令を持った車両が残っていれば、その指令リストは保持され続ける。
指令の確認
もしあなたが巨大な企業で大量の車両を広大なネットワークで運用している場合、いくつかの指令リストにミスが発生するのは避けられない。例えば駅を撤去したり空港の代わりに格納庫をクリックしてしまったり、などが挙げられる。
設定のニュース/アドバイスにある輸送車両の指令を監査を有効にしておくと、指令リストで起きる4つの典型的な問題がバックグラウンドで自動的に確認される。もし何らかの問題が発見されると、修正できるようにニュースメッセージが表示される。
少なすぎる指令
車両が収益を上げるためには、指令リストには少なくとも2つの駅が必要である。車庫や通過点は貨物の積載、荷下ろしができないため、駅としては数えられない。
指令の重複
場合によっては同じ駅が2回連続でクリックされてしまう。ほとんどの車両はこれによって経路探索に混乱を生じてしまう。例えば飛行機の場合、空港から離陸した後に同じ空港に着陸しなければならない。
無効な指令
駅を削除した場合、その駅の看板が灰色の背景でしばらく表示される。これは同じ場所に同じ名前で駅を建設するために残されるものである。もし同じ名前の駅を改めて建設したのならば(かつ同じタイプの駅ならば)、車両への指令の変更の必要は無い。(同じ名前の駅を建設しなおしたい場合は、Ctrlキーを押したまま駅を建設する。)
しかし、時間が経ちすぎたり故意に違う名前の駅を建設した場合、削除された駅は完全に消滅する。その駅が指令リストに含まれていた車両の指令は無効な指令と変更され、スキップされる。
車庫を削除した場合、その車庫を移動先として指令リストに持つ車両では即座に無効な指令に変更され、スキップする。車庫を削除した場合は"ゴースト"車庫は存在しないためである。
無効な駅
駅の一部を削除した場合(例えば鉄道駅に統合されたバス停を削除した場合)、駅は依然存在するので指令リストは無効な指令にはならない。しかし、停車するための駅が存在しないため、車両がその駅にたどり着けなくなる。これは駅が正しく車両を取り扱えない場合(例えばバスが列車専用駅に向かう)や連接バスを通過式バス停ではないバス停に向かわせた場合、列車を互換性のない線路を走らせようとした場合(例えばマグレブ線路の上に通常の電化車両)などに起こる。この状態では車両は永遠に経路を探索することになる。