街にはOpenTTDの住民が住んでいる。それぞれの街には人口があり、状況に応じて増えたり減ったりする。
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街の建物
ほとんどの街の建物は、街の中や他の街へ輸送することのできる乗客と郵便物の供給源である。景気後退の間は乗客と郵便物の供給量が半分になる。
場合によっては建物は商品や食品の受入先となる。駅がこれらの貨物を受け入れるためには、駅がカバーしている領域内の建物の受入量が8/8以上になっていなければならない。地域情報ツールを使えば、それぞれの建物がどの程度の量の貨物を受け入れるかを確認することができる。
街の人口はそれぞれの建物にどれだけの住民が割り当てられているかによって計算される。
街の産業
いくつかの産業は街の中に存在する。
街の成長
街の人口は乗客と郵便物を輸送することによって増加する。
街は以下の2通りの方法で成長する。
- 街に既にある建物が解体されて新しく大きな建物に建て替えられる。街が解体された直後には一時的に人口が減少して見える。
- 街の道路の空きタイルに新しい建物が建設される。
場合によっては新しい建物により街が受け入れる貨物(例えば商品)の量も増える。
街に何も輸送サービスが存在しなくても街は時間とともに非常に遅いペースで成長する。しかし、プレイヤーは様々な方法で街の成長に影響を及ぼすことができる。
街の成長に関する基本的なルール
街の成長は50日周期以内に、街の影響下にある範囲内の駅が、最大5つまで、最低でも1つの貨物が積載または荷卸しされることにより加速される。このとき、積載または荷卸しされる貨物の種類は問わない。
街はマップ内の空いたタイルへ道路を伸ばすことで物理的に拡大する。そして新しく敷設した道路に沿って新しく建物を建設する。道路は線路のように斜めの対角線上には敷けないし、信号のある線路を横断することもできない。よって、街を成長させたいのならば、このような線路で街を囲ってはならない。
街が自身で道路を敷設してから建物を建設するより、先に道路を敷設してあげた方が街は早く成長する。街に道路を敷設できる状態で、道路が碁盤の目状に敷くとよい。
大都市は大きなスペースを必要とする。障害物がないとして、人口100万を達成するためには(道路のレイアウトや建物の種類にもよるが)直径約150-200タイルが必要である。Transport Tycoonなどの建物ではより多くのタイルが必要となるだろう。
街の成長に関する気候の影響
温帯マップ、おもちゃの国
温帯マップとおもちゃの国では街の成長に特別な条件はない。とにかく上記の通り貨物を輸送すればよい。
亜寒帯
街の中心が雪線の高さ以上の場合、最低でも毎月1tの食品を街に輸送することで急速に成長する。街の情報ウィンドウで最近食品が輸送されたかどうかを確認できる。
街は自分自身では非常にゆっくり成長する。街が食品を受け入れるほど大きくなっていない場合は、他の貨物と同様、駅の範囲内の建物が合計で8/8の食品を受け入れるようになるまで街が成長するのを待つしかない。
食品が輸送された量は街の成長速度に無関係である。
街の中心のタイルが雪線の高さ以上ではない場合、街の成長に食品は必須ではないが、食品の受入は行われる。雪線の高さが変化した場合、食品が供給されていないと夏の期間しか街は成長しない。
亜熱帯
街の中心が砂漠の場合、最低でも毎月1tの食品と1,000Lの水が街の成長のためには必要である。街の情報ウィンドウで最近食品と水が輸送されたかどうかを確認できる。
街は自分自身では非常にゆっくり成長する。街が食品を受け入れるほど大きくなっていない場合は、他の貨物と同様、駅の範囲内の建物が合計で8/8の食品を受け入れるようになるまで街が成長するのを待つしかない。
水は給水塔に供給されなければならない。給水塔は街に自動的に建設されるか、プレイヤーが"産業の新設に出資する"メニューから出資することで建設できる。
食品やが輸送された量は街の成長速度に無関係である。
街の中心タイルが砂漠ではない場合、街の成長に食品と水は必須ではないが、給水塔は街に残り、食品と水は引き続き受入可能な貨物として残る。
街の成長に関するTips
温帯マップでは単純なバスサービスにより、街の人口は劇的に増加する。そこまで距離の離れていない小さな町同士をバスでつなぐことで、鉄道や空港を利用可能になる前に人口を増大させておくのは良いアイディアである。他にも、大きな都市の中にバスルートを構築することにより、街の成長を早めることができる。より大きな建物はより多くの乗客を生む。乗客を輸送する事業を街で行いたいならば、街の人口は500以上あることが望ましい。
- 1人でも乗客の乗っているバスを町の端から端へ輸送することは、マップの端から端まで長編成の列車に乗客を満載して輸送するのと同じ効果がある。
- フィーダーシステムのように貨物を降ろして(受け入れられずに)、また積載して輸送されるような駅でも街の成長に寄与する。
- 街の自治体ウィンドウで"市街地開発に出資"を選択することで、短期間に街の成長を促すことができる。また、商品などの貨物の受入量を一時的に増加させることができる。
- "都市"はほかの街の2倍の速さで成長する。
- プレイヤーは街を線路、空港、水路などで囲わないようにした方が良い。
- 街の道路を延伸することで街が新しい建物を上手く建設する手助けができ、多くの場合延伸してあげた方が街にとっては良い。街に建物のない道路が十分ある場合は、そちらに先に建物を建設するので効果は薄い。建物の建設速度は街の中心(街の名前が表示されているタイル)からの道路に沿った移動距離で決まり、直線距離ではないので、道路は街の周辺に均等に延伸すべきであり、一方に偏って延伸すべきではない。また、街の中心につながっていない道路沿いには建物は建設されない。
"商品"を街に輸送することはどの気候のマップでも、ほかの貨物と比べて特別な効果はない。このような勘違いは、ゲーム開始初期に商品を受け入れる街は"都市"クラス(つまり、通常の街より早く成長する)のことが多く、街が商品を受け入れていることを忘れていたプレイヤーがしばらくしてその街を見たときに予想以上に成長しているのmに驚いたことから起きているのであろう。
都市
都市は通常の街の2倍の早さで成長する特別な形態である。都市はゲーム開始時にほかの街より大きな状態で始まる。都市に影響する設定は以下の2つある。
街の地方自治体
それぞれの街は地方自治体により管理され、企業が街の中や周辺で行った活動の影響を受ける。木を伐採すること(ダイナマイトによる破壊や地形変更による伐採)、街の産業、建物、道路、トンネル、橋を破壊すること、街に駅を放棄(50日以上貨物を輸送していない駅)することにより、企業の評判は低下する。一方で、植林、賄賂に成功する、街の中で輸送サービスを提供する(50日以内に貨物を輸送している駅がある)ことは企業の評判を上昇させる。駅を街に設置するためには最低でも-200 (悪い)以上でなければならない。
地域情報ツールを使うと、そのタイルがどの地方自治体に属しているか(またはどこにも属していないか)確認できる。
街とNewGRF
街の建物はNewGRFセットにより変更または置換できる。NewGRFセットにより多数の変更が可能である。例えば1つ2つの建物を変更するものから、すべての街の建物を置き換えてしまうものまである。NewGRFセットによっては街の建物が供給、受入する貨物の変更を行うものもある。また、街の近郊に開設される産業を追加、または変更するようなNewGRFもある。
魔法のブルドーザー(チート)
魔法のブルドーザーのチートを有効にしている場合、産業が拡大している街により破壊されるリスクがある。このようなリスクを下げるため、魔法のブルドーザーのチートは必要な時だけ有効にし、終わったら無効にしておくのが良いだろう。
街の道路建設
街はその成長に伴って自ら道路を敷設する。周囲が平たんな土地の場合、2, 3タイルごとに交差点を設置する(ただし、斜面は交差できない)。場合によっては3つ以上の建物が直線状の道路の平地に沿って建設される。しかし、街が拡大するに伴い、交差点から新しく道路を延伸するために建物を破壊することがある。この建物の破壊は交差点から1タイルだけ道路を延長させたい場合でも起こる。
プレイヤーにより街をより効率的に拡大させたい場合、プレイヤーが所有する道路と交差点を敷設するべきである。3タイルごとに碁盤目状に道路を敷き、各ブロックが4タイル(2x2タイル)となるようにして街が建物を建設できるようにする。3マス以上離れて交差点がある場合、街はプレイヤーが設置した交差点の間にしつこく交差点を建設し続けるだろう。